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引っ越し費用を10万→4万に抑えたリアルな節約術
2023年9月、大阪市内での引っ越しで費用を大幅に削った。見積もり段階では最高10万円の提示があったが、最終的に支払ったのは41,800円だった。距離は約7km、荷物量は1LDK分、単身引っ越しだ。何をどうしたか、順番に書く。
まず一括見積もりサイトで相場を把握した
引っ越し費用の相場は、時期・距離・荷物量の掛け合わせで大きく変わる。まずは現実を把握するために一括見積もりサイトを使った。使ったのは引越し侍とSUUMO引越し見積もりの2つだ。
引越し侍は複数の業者から見積もりが届く形式で、電話がかかってくる。正直、電話の多さは煩わしかった。2〜3日で10本以上かかってきた。ただ、価格の幅を把握するにはよかった。一番高い業者(サカイ引越センター、繁忙期対応)は103,000円、一番安い業者は62,000円だった。
SUUMO引越し見積もりは電話が比較的少なく、メール中心で連絡が来る。こちらも複数社から見積もりが届き、価格帯の感覚をつかむのに役立った。
この段階でわかったことは「同じ条件でも業者によって4〜5万円の差がある」という事実だ。一括見積もりの最大の効果は、実際に複数に頼もうとしているのではなく、価格競争の場に業者を引き込むことだ。
閑散期を狙った理由と具体的な時期
引っ越しを9月にしたのは意図的だ。引っ越し業界の繁忙期と閑散期は以下の通りになっている。
| 時期 | 混雑度 | 価格帯 |
|---|---|---|
| 1〜3月(特に3月) | 超繁忙期 | 通常の1.5〜2倍 |
| 4月上旬 | 繁忙期 | 通常の1.3倍程度 |
| 4月下旬〜5月 | やや混雑 | 通常の1.1倍程度 |
| 6〜8月 | 閑散期 | 通常価格 |
| 9〜11月(特に9〜10月) | 最閑散期 | 通常の0.7〜0.8倍 |
| 12月 | やや混雑 | 通常価格 |
9〜10月は業者にとっての「お客さんがいない時期」で、値引き交渉が最も通りやすい。会社都合の引っ越しや進学は時期が決まっているが、転職や自己都合の引っ越しは時期を選べる場合がある。少し勤務先や入居日のタイミングを調整するだけで、数万円の差が生まれる。
平日・午後便でさらに下げた
引っ越し業者にとって土日の午前中が一番予約が入りやすい時間帯だ。単価が下がらない。平日は作業員の稼働を埋めたいため、交渉に応じやすくなる。
僕が選んだのは平日の木曜日、午後2時便だった。午後便は「午前の引っ越しが終わった後に来る」という条件で、来る時間が多少前後する。多くの業者は「午後1時〜3時の間のどこか」という提示になる。時間の融通がつくならこれが最安になることが多い。
担当者に「木曜の午後でいいので、価格を出来るだけ抑えてほしい」と伝えたら、追加で5,000円の値引きが即座についた。「その日は他の予約が少ないので助かります」と正直に言われた。
交渉の仕方と実際の値引き額
一括見積もりで複数の価格が出そろったタイミングで、本命にしていた業者に電話した。電話での会話は以下の流れだった。
「引越し侍でも見積もりを出していて、他社からは58,000円という提示をいただいています。御社の見積もりが68,000円だったのですが、この差額について何か対応していただける余地はありますか」
相手は「少し確認します」と保留に入り、2分後に「56,000円でいかがでしょうか」と返ってきた。1万円以上下がった。
さらに「平日の午後便なら、もう少し対応できますか」と聞くと「51,000円にします」と言われた。最終的に51,000円からさらに不用品処分の分を差し引いて、実質41,800円まで下がった(この詳細は後述する)。
値引き交渉で重要なのは、具体的な他社の見積もり金額を出すことだ。「もっと安くして」では業者側に判断基準がない。「他社がX円」という事実があれば、業者はそれを下回るかどうかを判断できる。嘘の金額を言う必要はない。一括見積もりで実際に複数社から見積もりを取れば、その中から一番安い数字を参照として使えばいい。
不用品処分で実質コストをさらに下げた
引っ越し前に不用品を処分した。処分の方法と金額を整理する。
メルカリで売ったもの
- 本棚(組み立て式): 2,800円
- 調理家電(たこ焼き器): 800円
- 衣類まとめ売り: 3,200円
- ゲームソフト3本: 4,500円
合計 11,300円の収入。
粗大ごみで捨てたもの
- スチールラック: 大阪市の粗大ごみ、400円
- 折りたたみテーブル: 400円
合計 800円の支出。
引っ越し業者に引き取ってもらったもの
洗濯機(5年使用)を引っ越し業者の不用品引き取りサービスで処分してもらった。費用は3,300円。新居にはドラム式洗濯機を新たに購入する予定だったため、古い縦型洗濯機は持っていかなかった。
この3,300円を引っ越し費用に含めると実質値引きとして交渉できた。「洗濯機の引き取りをセットでお願いできるなら51,000円のうちから洗濯機処分費用を引いていただけますか」という形だ。業者はそれを受け入れ、「処分費用を含めて48,000円」という形にまとめてくれた。
不用品を減らすことで引っ越しのトラック容量が小さくなり、それ自体が費用削減につながる。1.5tトラックで済むものが2tトラックになると料金が上がる。できるだけ荷物を減らしてから見積もりを取った方が有利だ。
実際の費用内訳の全体像
| 項目 | 金額 | 増減 |
|---|---|---|
| 引っ越し業者(本体) | 48,000円 | – |
| 梱包資材(ダンボール等) | 0円 | スーパーで無料入手 |
| 粗大ごみ処分費 | 800円 | – |
| メルカリ収入(差し引き) | -11,300円 | 実質コスト削減 |
| 引っ越し当日のお礼品(お茶・缶コーヒー) | 600円 | – |
| 実質合計 | 38,100円 | 当初見積もり103,000円比 |
梱包資材は業者からもらうか有料で買うのが一般的だが、近所のスーパーに「ダンボールください」と頼んだら無料でもらえた。引っ越し1週間前から買い物のたびに2〜3箱ずつ集めると、1LDK分は十分まかなえた。
やらなくてよかったこと
友人に手伝ってもらって自力で引っ越す方法も検討した。レンタルトラックで1日借りると15,000〜20,000円かかる。友人へのお礼でランチや飲み代が2〜3万円になることを考えると、業者に頼んだ方が安上がりになることもある。特に大型家具がある場合は友人への負担が大きく、関係に影響することもある。
引っ越し当日に業者スタッフへの心付け(チップ)は今は不要という考え方が主流だ。缶コーヒー程度を渡すのは構わないが、1,000〜2,000円の現金チップは慣習として薄れてきている。僕は缶コーヒー6本(600円程度)を渡したが、作業員の方は「気を使わないでください」と言っていた。
次に引っ越す人へ
引っ越し費用は、同じ条件でも行動次第で倍以上変わる。一括見積もりで相場を知り、時期を選び、具体的な数字で交渉するだけで数万円が変わる。業者も商売なので、空いている日程に入ってくれる客は歓迎される。
最も効果が大きいのは「閑散期に動くこと」だ。3月に引っ越さなければならない事情がある人は難しいが、自由に動けるなら9〜10月が一番コスパがいい。次点で平日、次点で午後便。この3つを組み合わせるだけで、正規料金の半額以下を実現できる可能性は十分にある。
